かれこれもう30年ほど、わかっていそうな何人かに内積や外積の意味合いを聞いても、しっくりくる答えを聞けなかった。
特に制御分野で利用される各種ベクトル演算の内積や外積の演算結果と制御される現象のイメージが一致しなかった。一致しないというより、頭の中に制御状態のイメージが浮かばなかった。それは、単に演算結果からの試験解答のための意味づけでしかなかったからだろう。それが、ようやく自分の中でしっくりくる説明に偶然出会えて、制御系を感覚的に脳内シミュレーションができる気分になった。画像処理のとある自動化に役立てられると思しき処理手法が試せそうな気分になった。
知らないことに気づけて、その答えを得られたことがとても嬉しかった。